この記事では、主婦ママ起業家さんが自分の価値観を大切にしながら働くための「商品設計10ステップ」を、具体例を交えながらわかりやすく解説していきます。
この記事は、
「お客様は来ているけれど、忙しくて疲弊している」
「時間も売上も限界を感じている」
「これから起業に力を入れたいけれど、この先どう形にしていけばいいのか分からない」
なのに、それを解消するための
- 商品がつくれない
- どこから手をつけていいか分からない
という理由で立ち止まっている方が、10のステップを通じて”本命商品づくりが進む”ことを目的にしています。
この10ステップは、私自身が自分の働き方を整えてきたプロセスであり、商品設計サポートのクライアントさんが迷いを一つずつ解消して、商品を完成させていく「再現性ある順番」としてまとめたものです。
「今すぐに全部ができる」というものではなく、一つづつ、今の自分はどこを考えていく必要があるのか、ということに気付きながら商品設計を丁寧に進めていくガイドとして読んでいただけたらと思います。
この記事が「好きとゆとりに満たされる働き方」を手に入れるための商品設計のスムーズな第一歩となりますように。
目次
なぜ商品設計の10ステップが必要なのか
実際に10ステップの解説に入る前に、なぜ、この10ステップが大切かをお話します。
私が主婦ママ起業家さんの相談に向き合っていていつも感じるのは、「自分の価値観を大切にしたい」という、まっすぐな想いです。
- 家族や自分の時間、心や暮らしの豊かさなど、大切にしたいものを守るために働く方
- 働くことが“自分らしさ”を感じられる大切な一部になっている方
- そして、そのどちらもが絶妙に絡み合っている方
主婦ママ起業家として働く理由は人それぞれですが、どれも誠実で、どれもその方にとって大切な選択です。
でも現実は、
- お客様につくしすぎて疲弊
- 頑張ろうとした矢先、家族の予定で自分のペースが崩れる
- 起業がいつしか自己肯定感を下げる原因に
- 本来「大切にしたい時間」が、仕事を進められない原因に感じてしまう
- 仕事時間の割に売上が上がらず、夫や子どもに罪悪感
- 周りと比較して、自分の進捗のなさに落ち込む
こうした「理想と現実の乖離」に悩む方が多くいらっしゃいます。私も通った道です。
だけど本当は、“好きとゆとり” に満たされる働き方の土台は、商品設計からつくれます。
そのために必要な、「商品設計の10ステップ」をここから解説していきますね。
商品設計の10ステップ(全体像)

STEP1|理想の生き方・働き方を思い描く
このステップでできること
自分の価値観を明確にし、ブレない商品設計の軸をつくる
なぜ価値観から始めるか
主婦ママ起業家さんが「収入と時間のゆとりを手に入れたい」と思い、商品設計に取り掛かる時、まずは最初に考えたいことは「自分はどんな働き方、生き方を望んでいるのか」という価値観です。
ここが曖昧なまま商品をつくると、またどこかで苦しくなったり、続けられなかったりします。
思い描く時のポイント
ポイントは、「抽象的ではなく、より具体的に考える」こと。
- 子どもが幼稚園に行っている間だけお仕事をしたい
- 平日に自分の習い事や買い物を楽しみたい
- 化粧品は好きなブランドで揃えたい!
- 一人でのんびり映画を見る時間が欲しい
- 自分の稼いだお金で年1回、家族と国内旅行にいきたい
- 子どもの習い事費用は自分が賄いたい(月謝は合計で○円必要)
- 対面でお客様と話す時間が好き
理想は生活スタイル・家族構成・趣味思考によっても異なります。そして、その理想に「良い・悪い」はありません。
ここでは「起業ありき」や「売上は多い方が良い」という思い込みをいったん手放し、数字や外側の基準ではなく、自分の価値観に向き合ってみてください。
空白のカレンダーやスケジュール帳に年間、月間、週間、一日の理想の過ごし方を書き込んでみるのも、思考が可視化できて、ワクワクするのでおすすめです!また、ご家族の行事ごとも考えながら、数年単位で考えていくことも忘れずにしましょう。
「どんな日常なら、私は満たされるのか?」
という問いを持ちながら、理想の働き方・生き方を描いてみてください。
STEP2|理想を数値化する
このステップでできること
理想を数字に落とし、“自分だけの働き方と売上” のイメージを持つ
時間・お金・働き方を可視化する
次に、STEP1で書き出した内容を数値化していきます。
- 幼稚園に行っている時間→何時から何時の実働何時間?
- 自分の習い事や買い物のスケジュールは?
- それを行うのに実際に必要なお金はいくら?
- いつまでに叶えたい?
そして同時に、
- 集客や事務作業に必要な時間は?
- 必要な経費は?
なども整理していきましょう。
可視化して気づくもの
これらを可視化していくと、
- 働ける時間(働きたい時間)
- サービス提供(クライアントワーク)に使える時間
- 必要な売上
が明確になってきます。
数字に置き換えることで、ふわっとした願いや理想が、「現実」として扱えるようになり始めます。
そしてここで得た気づき
- 思っていたより時間がない
- 売上に固執していないと思っていたけれど、実際に数字を見るとワクワクする
といった事実や感情が、商品設計の大きな原動力になります。
STEP3|売上=客数×客単価に落とす
このステップでできること
働ける時間から逆算して、無理のない売上構造と客単価のイメージを作る
主婦ママ起業家は、どうしても家族のことなどで、限られた時間で働く必要が出てくる場面が多いですよね。
それなのに、
理想を叶えるための売上をつくりたい
→買ってもらいやすいようにと客単価を抑える
→客数を増やして売上をあげようとする
→稼働時間や一人ひとりにかける気力が増える
→体力も時間も消耗する
→新しい動きが取れずに売上の限界がくる
→売上も時間も余裕が持てずに、理想から離れてしまう
という構造に陥りがちです。
だからこそ、自分が誠実に向き合える人数から逆算して、その人数で自分の理想の売上を支えることのできる客単価のイメージを持っておきましょう。
もちろん、その客単価にすぐにできるとは限りません。けれどもイメージを自分で認識していることが、重要なのです。
※ここでは客単価を決めるわけではありません。あくまで理想を叶える商品の価格帯を理解しておきましょう。
STEP4|商品をつくる環境を整える(優先順位を整える)
このステップでできること
良い商品を生むための “思考と時間の余白” を確保し、環境を整える
なぜ環境が先なのか
理想の客単価が見えてきたら、次は価値ある商品づくりが必要です。
ただ、一旦ここで立ち止まりましょう。
商品設計には
- 考える時間
- 作業する時間
が必要になります。そして何よりも思考(心)のゆとりが大切です。
環境を作るための考え方
既存サービスが手一杯な方こそ、
- 予約数を減らす
- 定休日を半日からでもつくる
- 一時的な売上減を覚悟する
など現実的な選択が必要な場合もあります。
目の前の感情だけでなく、①②③で見つけた答えを形にするために「私は何を優先したいか」を考えていきましょう。
心と思考の余裕があるなかで、ワクワクした気持ちで作った商品が最も届きます。
だからまず環境づくりが先決です。
勇気がいる選択になるかもしれません。けれども、その選択は「遠回りのようで、実は近道」になるはずです。
STEP5|ペルソナの現在地を考える
このステップでできること
お客様の “今の困りごと” を深く理解し、ズレない商品設計を始められる
悩みを深く考えるということ
ここからはお客様のことを考えていきましょう。
- 既にサービスが回っている方
→実際のお客さまへのヒアリングからペルソナ設定 - 0ベースでお客様と接点を持つことが難しい方
→「過去の自分」や「この人の力になりたい」を基点に仮でもOK
そして、
- 何に悩んでいる?
- 何ができずに困っている?
- 毎日どんな気持ち?
を具体化しましょう。
例えば、お片付け関連のサービスをしている方なら、「片付けが苦手と感じている」で止まるのではなく、
- なぜ苦手と感じるのか?
- どんな瞬間に特に感じるのか?
- その奥にどんな感情や体験があるのか?
を考えていきます。
- パートから帰宅、朝荒れたまま出たリビングに入って気分が滅入る
- 帰省した娘に「相変わらずだね」と指摘されて傷ついている
- ママ友の綺麗な家と比較して、つい子どもや夫に「片付けてよ」とイライラとしてしまう
などが挙げられるかもしれません。
“生活背景”まで理解する理由
ここまで掘ると、家族構成や生活スタイル、価値観、収入などまでを考えていく必要性があることに気が付きます。
ペルソナ設定をただの「属性」で終わらせず、「生活背景まで理解しているかどうか」が、求められる商品か否かを左右します。
なぜなら、生活背景まで理解しているから、悩みの奥にある買い手の「本当の感情」がみえるのです。
そして、買い手はその感情が変わることを望んで商品を選びます。だから、悩みの奥の感情を言語化することで、「この人なら私のことを分かってくれる」と価値を感じてもらえることに繋がるのです。
これは、どのサービスにも言えること。
ヘルスケア、暮らし、子育て、働き方、メンタルサポートなど、どんなジャンルでも 「悩みの奥の感情」は存在します。
STEP6|ペルソナの理想の未来を理解する
このステップでできること
お客様が望む未来を捉え、商品が届ける “変化=価値” を明確にする
理想の未来とは?
次は、ペルソナの「理想」を考えていきましょう。
単純な問題解決だけの理想にとどまらず、それによって、どんな日々や感情を得たいのか?にまで注目します。
例えば先の「お片付け」の例なら、「片付けができる、部屋が綺麗になる」で終わらず
- 家族も自然と片付けるようになって、自己犠牲感がなくなる
- お友達をいつでも呼べるようになって、笑うことが多くなった
- 帰省してきた娘に「ママすごいね!」と褒められ、2人でゆっくりと部屋で女子トークができた
- 整った部屋でゆったり読書する時間ができて、夜の時間が豊かになった
など。
ここまで言語化できると、⑤(現在地)と⑥(理想)の 差=変化=価値 が明確になります。
現在地と理想を理解する上で大切なこと
そして、⑤⑥のペルソナ設定では、最終的には
- 自分の頭の中で勝手に作らない
- “実際の声” を聞きながら設定すること
が必須になります。
自分の願望ではなく、お客様のリアルな言葉と温度感でペルソナ設定をすることで、選ばれる商品に近づいていきます。
STEP7|自分の本命商品で届けられる範囲を見極める
このステップでできること
自分が責任を持って連れて行ける範囲を決め、安心して提供できる商品にする
届けられる範囲とは
ここまでのステップでペルソナの現在の現在地と理想の未来が見えてきました。その「現在地から理想」にペルソナが辿り着くには複数のハードルがありますよね。
- 現状理解
- ゴールの確認/共有
- 理想に辿り着くためのマインドセット
- 基本知識の習得
- 実践
- 習慣化
- 自走
以上のようなものが挙げられます。
この階段のどこからどこまでを、自分の本命商品の中で引き受けるのか=サービス範囲を決めていきます。
その際には
- 自分のスキルや経験で、どこまで本当に伴走できるか?
- 自分ならではの理由があるか?
- お客様が今、本当に求めているのは、どの段階か?
を整理しましょう。
場合によっては、ペルソナを変更する、サービスを変更する、商品を分けるといったことも必要かもしれません。
自分とお客様の「安心と満足」のための境界線の設定
この境界線が曖昧なままだと、
- 価格や商品提供に不安が残る
- リリースしても求められない
- 提供後のトラブルにつながる
といったことにもなりかねません。
ポイントは、「どこからどこまで、本命商品で責任を持てるか」を自分で決めることです。双方の安心と満足のためにも、自分の商品で叶えられるスタートとゴール地点を明確にしていきましょう。こうすることで、提供する価値に、胸を張れる根拠が生まれます。
STEP8|自分の商品で叶えられる変化=価値を言語化する
このステップでできること
「誰がどう変われるか」を言葉にし、価値ある商品内容の基準ができる
ここまで考えたら、「〇〇な人が、〇〇という状態になれる」という言葉にしてみましょう。この変化の言語化によって、
- 商品の内容を決める判断基準
- お客様が価値を感じ選ぶ理由
ができます。ここで言語化することにより、商品を作る側の私たちにとっても、商品を選ぶ側のお客様にとっても「基準」が手に入るのです。
STEP9|変化を叶えるステップを商品に落とす
このステップでできること
変化を起こすための順番・サポート方法を設計し、“根拠のある商品” に仕上げる
順番とサポート方法の設計方法
⑦⑧で見えた「どんな人をどこからどこまで連れていけるか」をもとに、その変化を「どんなステップ」で、「どんな支え方」で実現するかを決めていきます。その際には、以下の視点を持って整理すると、適切な期間や提供方法も見えてきます。
商品内容を考える時の視点
- ハードルを超えるために必要な知識やマインドは?
- カリキュラムごとのお客様の変化(BeforeAfter)は?
- どれくらいのステップがいる?
- 変化にかかる期間は?頻度は?
また、この時点で本命商品のスタート地点までに身につけていて欲しいものがあるのなら、事前教育やフロント商品で補う必要があります。
商品の一つ一つの内容をお客様の変化に必要な理由から決めていくことで、自分が安心して提供できる「根拠」が生まれ、お客様に届く「価値」としても成立します。
モニター様と一緒に商品を磨く
また大まかな商品全体が見えてきたら、必要なタイミングでモニターさんにお願いすることもぜひ、やってみましょう。
- どこが喜ばれるのか
- どこでつまずくのか
- 想定していなかったことはないか
を確認してブラッシュアップしていきましょう。また、実際にお客様に提供し喜びを感じることで「小さな自信」が積み重なっていきます。
STEP10|発信をする
このステップでできること
つくる過程や想いを発信し、共感と期待が育ち、商品が選ばれる状態をつくる
ここまできて、ようやく発信になります。主婦ママ起業は、「まず発信を頑張ってお客様を集めよう」と思いがちですが、本当に大切なのは届けたいと思える価値ある「価値ある商品」を持つこと。だからこそ、基本的には集客するための発信は最後のステップになります。
ただし、ここで大事なことがあります。発信は「完成した商品の告知・集客」だけではありません。商品をつくっている最中も、
- 作ろうと思ったきっかけ
- お客様への想い
- ワクワクしながら作っている今の気持ち
など、過程や価値観もぜひ発信していきましょう。
そのストーリーやプロセスの発信が
- 言葉を磨き
- 共感を生み
- 応援と期待
を育てていきます。人は「完璧だから」ではなく、「心が動かされたから」選ぶのです。「完璧になってから」ではなく、作りながら伝え、伝えながら商品を育てていきましょう。
まとめ|商品設計で、私とお客様を幸せを叶えられる
私は、主婦ママ起業は「自分の価値観を大切にしよう」という想いから選択した働き方だと感じています。だからこそ、自分の価値観を大切にできる商品を持つことが大切だと思っています。
そして、同時に「お客様に誠実でいる」ことも欠かせません。その両方を叶える商品設計で、主婦ママ起業は続けられます。今回お伝えした10ステップはそのための土台づくりになります。
あなたがあなたの価値観を大切に”好きとゆとりに満たされる”日々を送るための、ヒントになれば嬉しいです。
