aruhi designの山内はるかです。
商品設計をするときに、最初に自分の原点に立ち返る時間があります。
ミッションやビジョンを描くうえで、それらが必要になるからです。
そんな時の問いの一つが「自分の仕事の原点」。
今日は、その問いを自分に投げかけるときに、心の中にずっとある私の“お仕事への想いのかけら”を少し綴ってみようと思います。
自分語りになってしまうかもしれませんが、よければ少しお付き合いください^^
私の仕事の原点は「目の前の人」
私はもともと、「大きな夢を叶えたい!」「大きな目標を達成したい」というタイプではなく、いつも“目の前の人の力になりたい”という気持ちが原動力でした。
教授秘書の仕事をしていたときも、「ここなら自分の経験が活かせるかも」くらいの気持ちで始めたけれど、実際には、目の前の教授のお仕事がスムーズに進むようにと考える毎日。
そんなふうに関わっていく中で、最後にいただいた
「これまでで一番優秀な秘書でした」
という言葉が、今でも心に残っています。

ママになってからも
出産後も同じように、“目の前のこの子と過ごす時間を大切にしたい”という気持ちがいちばんでした。
「ママになったら私が消えた気がした」という言葉を耳にすることもありますが、私にとっては「私の中に“ママ”という存在がひとつ増えた」という方がしっくりきます。
もちろん、主婦・ママとして悩む日もあります。
それでも、「〇〇ちゃんのママ・〇〇くんのママ」という名札は喜ばしいもので、「有限であるこの時間をめいっぱい味わい尽くしたい」そんな思いで日々を過ごしています。
「自分を生きる」と「相手を尊重する」は同じ線上にあるから
実は、起業の世界に入ってから最初の頃、SNS上で「ママ以外の自分を取り戻す」「ママ以外の立ち位置が欲しい」という言葉がよく目に留まりました。
その中で、自分の感じ方をどう言葉にしていいのか、外に向けて言葉にしても良いのか、戸惑う時期もあったんです。少し引け目を感じるというか。
だけど、考えてみると、本質は同じですよね。
違うように見えて、目指しているのはどちらも“自分の人生をちゃんと生きること”。
「ママだけでなく自分を生きたい」という思いも、
「ママである自分の中にアイデンティティを見いだす」という思いも、
「子育てを終了した今、自分の人生を生きたい」という思いも、
どれも、“自分の心に正直でありたい”という根っこの願いは同じです。
実際に、私は「ママ」である自分を発信する機会も多いのだけど、私を頼ってくださるクライアントさんは、決して同じ立場や目線の“ママ”だけというわけではありません。
「ママも自分のお仕事も楽しみたい」
「子育ても終わって、残りの人生を好きなことに使いたい」
「親の介護も始まったけれど、自分の“好き”を生かせるお仕事を続けたい」
そんなふうに、自分の生き方を大切にしている方々にご縁をいただき、サポートさせてもらっています。
だから私は、
「どんな生き方を選んでいるか」や「今どんなライフステージにいるか」で区切るのではなく、自分の軸を大切にしながら歩もうとしている人。
そんな“自分の価値観で生きる”ことに向かう目の前の主婦ママ起業家さんに、これからも丁寧に商品づくりで伴走していきたいと思っています。
「自分の選択」を愛せるように。
自分の価値観を愛せるようになると、人は自然と他の価値観も受け入れられるようになるから。
「自分を生きる」と「相手を尊重する」は、同じ線上にあると私は考えているから。
私の“好きとゆとりに満たされる日々”は、誰かの心地よい日々にもつながっている。
きっと、これが私にとっての「商品設計の原点」。これからも、その想いを軸に丁寧に歩んでいきたいと思います。

